母の形見

Posted at 01/09 慎三さん » コメント(8)»

母の形見だ…と言って実家から持ち帰った五十銭硬貨、慎三じちゃんが語りはじめました。
五十銭硬貨.jpg じいちゃんの実兄から突然、切り出さ
 れた「おい、母親の形見要るか?」の
 問いに「?」な、慎三さん。大正時代
 に嫁いできた母親の持参金の五十銭
 硬貨二枚のうちの一枚だとか。
 持参金~?そんなのあったんだ!
 そういえば慎三さんは御幼少の頃は
 「しんちゃま」と様付で呼ばれるおぼ
 っちゃまでした!何故一枚しかないの
 かというと、もう一枚の硬貨を指輪に
 加工したのだそうです。しかし、硬貨
 を指輪に加工するという感覚は現在
 では驚きです。明治時代の硬貨は金
 属の純度が高かったらしく、指輪にし
 ても錆びたりしなかったのが、大正
時代の硬貨になると錆びる、と慎三さんは記憶しています。たぶん慎三じいちゃんの母上は、かなり思い切って硬貨を指輪に加工に出したのだと思われます。しかし出来上がった指輪は錆びてしまって、プンプンだったとか。
きっと細工師が実際に手渡された明治の硬貨を使わず、大正の硬貨で指輪を作って納品したと思われます。そこに悪意が存在しなかったことを願いたいのですが、真実はいかに??

慎三じいちゃんから聞いた思いがけない昔話・・・。激動の昭和初期に持参金を取り崩さずに手元に残しておいた御祖母様はスゴイな~と思いつつ、懐かしそうに手のひらの上の五十銭硬貨を見つめる慎三さんの視線に何だかウルウルしてしまった私です。

じいちゃん80歳にして母親の形見を握りしめる!よかったね、じいちゃん(^^)

"母の形見"へのコメント

コメント » うおぬま屋店長  2009/01/09 21:17

こんばんは。
思いのこもった物に弱いです。
>慎三さんの視線に何だかウルウル
同じく。

コメント » TWINS  2009/01/09 23:35

調べてみたらこの硬貨、『旭五十銭銀貨』と言うみたいです。
明治40年〜45年、大正元年〜大正6年に発行されています。

今なら貨幣を指輪にしたら貨幣損傷等取締法違反で
捕まっちゃいますから、おおらかな時代だったんですね(*^_^*)

コメント » くまこう  2009/01/10 07:23

おはようございます。
慎三じいちゃん いい思い出もってますね。
感動しました。大切にしたいですね。

コメント » あい  2009/01/10 18:38

こんばんは。
ものを大事にする精神が良いですね。
昔からの思い出と一緒にあるのがすてきです。
(^_^)

コメント » 女将  2009/01/10 20:45

うおぬま屋店長さん、こんばんは。
1号2号が80歳になったとき、懐かしく思い出してもらえる母親になれるかしら…と考えると、あまりガミガミ言うのはやめておこう!と反省しました(笑)

コメント » 女将  2009/01/10 20:49

TWINSさん、こんばんは。
詳しく調べていただいて、ありがとうございます!
当時の五十銭が現在の価値では?なんて考えた私はヒドイ嫁です(汗)
>貨幣損傷等取締法違反
へぇ~、初めて聞きました。TWINSさん、博学!!

コメント » 女将  2009/01/10 20:51

くまこうさん、こんばんは。
自分の思い出話を嫁の私に語ってくれる慎三じいちゃんの優しさに、惚れなおした私です(^^)

コメント » 女将  2009/01/10 20:56

あいさん、こんばんは。
>ものを大事にする精神…
ありがとうございます。
じいちゃんの実家はモノを大切にしてきたお家だと思います。慎三さんの人生経験談は深みかあって、じっくり聞かないと気付かない大事なことも多いのです。

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